【2025年7月時点】職種別フリーランス求人動向:ゲームプランナー(ディレクター)

■プランナー求人傾向
分析対象
2025年7月時点の公開されているゲームプランナー職(業務委託・フリーランス)
■出勤形態
STANDのお取引先企業様は東京中心であるため、東京中心の公開案件が多いです。
また、出勤形態の割合は下記になります。
- 出社常駐:60%超
- ハイブリッド出社:約35%
- フルリモート:3.5%
・求人内容から見える傾向
新規開発・大規模タイトルは特に「出社常駐」が求められる傾向にあります。
必須要件にスタンスに関する内容が散見されることからも、進行管理上の連携やチームとしての働き方としての変換点を迎えているのがわかります。また、コンシューマー案件の割合が直近で増えていることもあり、秘密保持の観点からも出社常駐の案件が増えてきています。
■対応プラットフォーム・エンジン
次に、プラットフォームやエンジンの観点から求人データを分析しました。
【プラットフォーム】
- スマートフォン(iOS/Android):約57.6%
- コンシューマ(PS5/Switchなど):約30.6%
- PC(Steam等):約11.8%
【使用エンジン】
- Unity:約44.7%
- Unreal Engine(UE4/UE5):約21.2%
- 不明/エンジン未記載:約34.1%
・全体的な傾向として
スマートフォン向けタイトルの案件が全体の6割弱を占めており、引き続きUnityベースの開発が主流です。一方で、Unreal Engine 5を活用したコンシューマ案件が着実に増加傾向にあり、特に3Dアクションジャンルとの親和性が高いです。
また公開が古いものほど、スマートフォン向けが多いですが、新規の案件はコンシューマー向けである場合が多いため、現状の3割という数字は業界の変化としては大きいと言えます。PC向け案件(Steam対応など)はまだまだ少数ですが、新規IPやインディー志向の企業からの需要が一定あるでしょう。
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■単価水準
各求人の単価帯から、下記のような割合となりました。
- 80万円以上/月:11.8%
- 60万〜80万円/月:約52.9%
- 40万〜60万円/月:約24.7%
・傾向と解釈
約5割の案件が「60万~80万円」ゾーンに集中しており、プランナーとしての実務経験(3~5年以上)が求められる中堅層がメインターゲットの求人が多いようです。
「40~60万」ゾーンは希少であり、やや経験浅め・運用オペレーション中心の職務に限定される傾向にあります。
一方で、80万円以上の高単価案件は、要件が明確で厳しめ(例:リード/ディレクター経験、マネジメント+仕様設計+顧客折衝など)となっています。
■求められるスキル要件
要件で求められているスキル・経験の割合を算出しました。
スキル要件:求められているスキル・経験の割合
- 仕様書作成:64.7%
- パラメータ設計・調整:54.1%
- 進行管理:47.1%
- 企画提案・立案:42.4%
- Excel操作:40.0%
- Unity実務経験:30.6%
- Unreal Engine経験:25.9%
- データ作成(マスタ等):23.5%
- バトル設計:21.2%
- UI設計経験:16.5%
・傾向分析
「仕様書作成」が64.7%と圧倒的でした。プランナーとしては基本のスキルであり、実装担当(エンジニア・デザイナー)との連携には不可欠なため納得の一位と言えます。
また、プランナーは場合によっては顧客折衝やパブリッシャー対応も業務に含まれるため、丁寧なドキュメント作成スキルが重視される傾向があります。
仕様書作成と言っても、運用・開発、インゲーム・アウトゲームとなど形態・フェーズ・部門によってやり方は様々なため、包括的なスキルが求められる傾向にあります。
次点の「パラメータ設計/調整」(54.1%)は、ゲームの運営・開発両方にまたがる重要業務であり、特に3DアクションやRPG系では必須スキルと言えます。キャラパラーメータ/難易度/リワード設計・数値バランス調整などを担当するインゲームプランナーが対象の求人が多いです。
プランナーと言えば、「進行管理」や「企画提案/立案」も重要な仕事ですが、チーム内調整や仕様詰めに加え、プロデューサー的素養も必要な案件が増加傾向にありため、両方のワードが使われることが多くなっています。業務スキルだけでなく「自走力」「折衝力」「責任感」等、ビジネススキルや社会人としての仕事に向かうスタンスが問われる時代となってきたことがデータからわかります。
特化型スキルは当然ではありますが専門職向けの求人に多い傾向があります。
バトル設計(21.2%)、UI設計(16.5%)は特化ポジションに多く、大型プロジェクトやディレクション志向のある人向けの求人に傾向が偏っていることがわかりました。
他スキルと組み合わさることで高単価案件に繋がりやすいのも特徴の一つと言えます。
最後に、総合的に見たとき、以下の3点が傾向として顕著だとわかりました。
- ドキュメントスキル+バランス設計+進行管理の3点セットが基礎。
- 自走できる実務経験者かつ、ゲームエンジン(Unity/UE)に精通している人材の需要が高い。
- 「企画だけ」「運営だけ」のスキルが求められることは限定的。
■案件タイプの分類
タイプ(特徴・内容例):割合
新規開発(コンシューマ/スマホ問わず。企画初期から参画できる案件):約40%
運営フェーズ(イベント設計、バランス調整、マスタ更新など):約35%
リード/ディレクター(タスク管理、進行、企画統括、社内外折衝など):約15%
特化型 UI/バトルなど(特定分野に特化。UI設計、スキル設計、クラフト等):約10%
案件のタイプとしては、上記のような傾向・割合にあります。
新規開発と運用中のタイトルはほぼ同じ割合であり、有意差はないといえるでしょう。
リードのポジションや特化型の案件は限定的のようでした。
■今後の注目ポイント
ここまでの分析を経て、今後注目されるであろうポイントをまとめました。
Unreal Engine 5案件の増加とともに、「3Dアクション×バトル系設計」が注目される
ポイント:ゲーム市場ではよりリッチでより高度なシステムを用いたアクション系のゲームが流行りとしてあります。その中でもプランナーとして求められる役割はバトル系の設計・調整の業務が多くなっていくと推測されます(現に案件も増加している)。
今後のキャリアを考える際には、この部分の強化に努めるという選択肢も検討するべきでしょう。
リモート案件は限定的。出社前提の案件をこなせる人材が今後も優位
ポイント:特にフルリモートが可能な案件は時を経るごとに減少している傾向にあります。
他社との差別化を計る際には、積極的な出社の姿勢も有効な手となる時代になってきたようです。
レベルデザイン/パラメータ設計・仕様作成スキルの総合力が市場価値に直結
ポイント:技術が高まるとともに、プレイ体験の期待値も同様に上昇しています。
そこで、プレイ体験に直結する「レベルデザイン/パラメータ設計」ができる人材の需要がかなり高まりました。さらに、画面仕様の設計などもできるカバー範囲の広い人材の需要が出始めたことにより、チームで働く上でスムーズに業務を遂行するための「高い仕様作成スキル」を持ち合わせていると市場価値が飛躍的に向上すると予想されます。
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